「ひろしま社会起業支援サミット2010」
を開催しました!

・日時:2010年6月27日(日)
・場所:広島経済大学 立町キャンパス
 (市電「立町」からすぐ)

・参加費:無料

 当日の様子等がわかる「事業報告書」はこちらから!
hiroshimasocialsummit2010_report.pdf

2009年10月28日

社会起業家インタビュー! 〜ワーカーズコープ ぱーちぇ〜

 「社会起業支援サミット2009 in広島」
 発起人の森です。

 皆さんお待ちかね、
 社会起業家インタビューのコーナーです!

 今回は「ワーカーズコープ・ぱーちぇ」に、
 インタビューを行いました。


 「ワーカーズコープ・ぱーちぇ」は、
 サミットの活動プレゼンの参加団体の一つです!

Dsc00149_pic.jpg
 

 ワーカーズコープとは、

 「働く人々・市民がみんなで出資し、
  民主的に経営し、責任を分かち合って、
  人と地域に役立つ仕事を起こす協同組合」
 

 のことです。

 ぱーちぇは、ワーカーズコープの一つとして、

 「こころに寄り添う介護」をめざして、

 有志で出資しあって、誕生しています。
 


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■団体設立のきっかけ 


−ワーカーズコープという形式で、団体を立ち上げようと思われた
 きっかけは何だったのですか?



 ワーカーズコープの各事業をサポートする事業部として、

 「日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
  センター事業部(以下、「センター事業部」)」

 という組織があるのですが、
 センター事業部主催で、ヘルパー講座があり、
 そこに参加していたのがきっかけです。

 ヘルパー講座の中に「仕事起こし講座」というものがあり、
 その講座を受講することによって、

 ワーカーズコープとして団体を設立していくことになります。


−「仕事起こし」とは、どのようなものですか?


 ワーカーズコープでは、有志が集まって事業を立ち上げていく事を
 「仕事起こし」と呼んでいます。

 私が受講した、仕事起こし講座は、
 ヘルパーとして、事業所をどのように立ち上げたらよいかを、
 東京から専門家をお呼びして、講座を行っていました。

 仕事起こし講座を通して、
 私たちは事業所を立ち上げる方法論を学び、
 有志5人が集まって、「ワーカーズコープ・ぱーちぇ」を
 立ち上げました。

 最初は、事業として、
 創立メンバーのご両親が持っていた家を使用しました。


−有志でお金を出し合って、仕事をおこしていくとのことですが、
 メンバーへの給与は、最初の方はたいへんだったのでは?



 仕事を起こしてすぐのころは、
 軌道に乗るまではボランティアになります。

 ただ、大体3ヵ月後には、お金も入ってくるようになり、
 事業として運営していくことができるようになります。


■ぱーちぇの事業について 〜地域交流館としてお好み焼き屋も〜


−ぱーちぇの活動の面白い点として、
 訪問介護やデイサービスといった、通常の介護事業に加え、
 「地域交流館・お好み焼きぱーちぇ」というお好み焼き屋も
 始めているのですが、
 なぜ、お好み焼き屋を始めようと思ったのですか?


 
 最初は、訪問介護から始めていったのですが、
 介護を受けられるお年寄りの方に、
 いろいろと話を聞いていると、

 介護を受ける時だけは起きていて、
 それ以外には寝ている事がわかりました。

 ただ、普段から外に出ないようにしていると、
 ますます体が悪くなってしまうので、
 訪問介護にあわせて、デイサービスも始めました。

 デイサービスをはじめてしばらくすると、
 地域のお年寄りの方たちが、
 気軽に集まって交流できる場所が、
 必要なのではないかと感じるようになり、

 地域交流館・兼お好み焼き屋を始める事になったのです。


−地域交流館・兼お好み焼き屋は、
 ぱーちぇスタッフが兼任しているのですか?



 はい、スタッフが兼任で運営しています。


−地域交流館をはじめてみて、地域のお年寄りの皆様方に、
 変化はありましたか?



 お年寄りのご夫婦で、奥様が要介護状態のご主人が、
 夜になるとビールを飲みに来られたりして、
 そうした介護疲れのストレスのはけ口になっています。

 介護疲れによる、肉体面、精神面の疲労から、
 自分も介護が必要になっていくケースが多いですので、
 そうした意味で、地域交流館が兼お好み焼き屋で
 よかったと思っています。

 また、交流館として、フラダンスや体操教室なども
 行っています。


−地域交流館の利用者の方は、どれくらいですか?


 現状では、50人ほどが利用されています。
 ただ、お好み焼きのリピーターが少ないので、
 そこが悩みどころではあります。


■ワーカーズコープのよさ、大変さとは?


−ワーカーズコープのよさとは、どのようなものでしょうか?


 通常の雇用関係と違い、ワーカーズコープには
 「雇う、雇われる」という関係がなく、
 みんなが平等であるという点です。

 雇う側の意見や理念に従うのではなく、
 みんなの意見が、即反映できる。

 それが、ワーカーズコープの良さであると、
 私は考えています。


−みんなの意見が即反映されるということは、裏返せば
 メンバー間で意見が対立した時には、
 権力を使っての統制ができないことを意味すると思われます。
 ぱーちぇでは、意見が対立しないように、
 何か工夫を行っておられるのですか?



 いえ、意見はよく対立しています。


−では、そのような時は、どうしているのですか?


 意見が対立したら、
 とりあえずその場はお開きにして、
 また後日話し合うようにします。

 また、会議の前には、
 ワーカーズコープのあり方や理念などをまとめた
 「ワーカーズコープ7つの原則」を読んで、
 常に理念や原則に立ち返って話ができるように
 普段から心がけています。

 そうした努力や心がけの中で、
 メンバー間のよさが見えてきて、
 それぞれのよさを埋めあって、
 団体の運営ができるようになります。


■今後の展望


−今後の活動の展望はありますか?


 ワーカーズコープの原点「仕事おこし」の考えからすると、
 いかに多くの雇用を生み出せるかを、考えていかないといけないと
 思わされています。

 例えば、失業者や障がいがあって仕事ができない人。
 そうした人たちに、どのように雇用を生み出していくのか。

 また、夫婦ともに要介護で、子どもには障がいがある家庭、
 障がいがあって一人で暮らしている人、
 さらには年金額が少なかったり、家族間の介護力がない家庭、
 そうした人たちに、どのような支え、ないし雇用を生み出せるか。

 そのためにも、人と人とのつながりを作る、
 つながりを生み出す場所を作る。
 こうした取り組みが必要だと考えています。

 日本人は「人様に迷惑をかけたくない」価値観で、
 自分ひとりで抱え込んでいこうとしがちですが、
 そうではなく、地域間の「きずな」を、
 どのように作っていく事ができるのか。
 そこに、新しい雇用の形があるのではないかと
 考えています。

 「こころに寄り添う介護をします」
 
 これは、私たちぱーちぇのモットーですが、
 こころに寄り添っていく事で、
 つながりを生み出していく仕事を、今後も行っていきたいですね。


■困っていること


−現時点で、困っている事はありますか?


 スタッフ面での大変さがあります。

 障がいを持った方を運んだり、ケアできる
 専門スタッフの育成、

 それ以前に、どこでもそうなのですが、
 介護に対する国の報酬の低さがあります。

 また、お好み焼きの売り上げも、もう少し伸ばしたいのですが。
 特にリピーターを、もう少し増やしたいですね。
 地域交流館として、お年寄りや、障がい者中心に、
 何とかリピーターを増やせないか。

 そうした悩みはあります。


 
−本日は、お忙しい中、本当にありがとうございました! 

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