「ひろしま社会起業支援サミット2010」
を開催しました!

・日時:2010年6月27日(日)
・場所:広島経済大学 立町キャンパス
 (市電「立町」からすぐ)

・参加費:無料

 当日の様子等がわかる「事業報告書」はこちらから!
hiroshimasocialsummit2010_report.pdf

2009年09月04日

社会起業家インタビュー! 〜NPO法人イーハート  清水 理恵代表理事〜

 「社会起業支援サミット2009 in広島」
 発起人の森です。

 皆さんお待ちかね、社会起業家インタビューのコーナーです!

 今回は「NPO法人 イーハート」の清水 理恵代表理事に、
 インタビューを行いました。


 「NPO法人 イーハート」は、
 サミットの活動プレゼンの参加団体の一つです!

 イーハートでは、
 
 「『人・社会のお役に立つ実践活動』を通じて
 自分自身の『気づき』(存在価値・共生心・自立心など)を発見し、

 これからの現実社会の中で
 『生きていける精神と力』を身につけ、
 社会の一員として役立つような
 人材育成、自立支援・指導を行う」

 というミッション(使命)のもと、

 不登校、引きこもり、ニートを預かる
 「ホームスクール」をはじめ、

 学童保育や、障がい者自立支援コンサートなど、
 
 不登校、引きこもり、ニートの子どもたちに対して、
 様々な活動を行っております。


Dsc00147_pic.jpg

 

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団体設立のきっかけ 


−NPOとして活動を始めるに至る経緯を教えて下さい。

 NPOとしてスタートしたのは2008年ですが、
 それ以前に、約7年間ほど、個人塾に勤め、そこに近所の
 不登校や引きこもり、ニートなどの子ども達が遊びにきており
 興味をもったのがきっかけです。

 また、私自身が、10代のころは、
 けっこうやんちゃだったんです。

 ですが、私は、
 高校の時に、先生に救われて、
 その先生の応援もあって、
 短大にまで行くことができました。

 短大を卒業した後、社会に出てみて、
 そうした立場で、若い人を見ていると、
 若い人の中で、親や社会に見放された人々と、
 自分自身の当時が、色々と重なってきて……

 「そんな若い人をほっておけない!」

 こうした気持ちの高まりが、
 イーハートの原点なのだと思っています。


−NPOとして、法人を立ち上げようと思われたきっかけは?


 「個人で活動するのと、法人で活動するのとは、
  社会の見方、信用度が違ってくる」


 という意見もあって、
 NPO法人を立ち上げることにしました。

 私は、NPO法人とは、行政組織でもなく、
 かといって営利組織でもない、
 その中間にある組織形態だと考えています。

 ただ、営利組織ではないといっても、
 対価を得てはいけないということではなく、
 事業を行うための対価を頂くことは、
 必要なことだと思うのです。


 対価という点で考えると、
 「ボランティア」という言葉も、
 本来は「志願兵」という意味合いがあります。

 つまり「自分の意志で進んで行う」
 という点が重要なのであって、
 決して「ボランティア=無償、タダ」
 というわけではないのです。

 私たちも、子どもたちと一緒に、
 自立した活動を目指しています。


現在の活動について


−具体的に、不登校、引きこもり、ニートの子どもたちに対して、
 どのような活動を行っておられますか?


 
 週に2回、子どもたちはスクールに通い
 「人の役に立つ活動」として公園のトイレ磨きを行いや、
 カラーセラピーでの心のケアや
 料理を作ったり、
 野外活動を行ったりすることで、

 周りの環境に順応できる「強い精神」を、
 身につけてもらうことを目指しています。

 
 同時に、子どもたちには、将来のために
 「履歴書に書ける資格」をとってもらう
 勉強を行っています。

 たとえば、漢検です。
 こうした資格を取得することは、
 子どもたちに自信を持ってもらう意味でも役立ちます。

 ちなみに、ここに来る子どもたちは、
 もともと頭のいい子どもたちが多いです。


−子どもたちの募集は、どのように行っているのですか?

 主に、ホームページと、クチコミです。


−子どもたちが、ホームページやクチコミでやってくる?


 それは、100%ありません。
 保護者の方が、連れてこられます。
 保護者の方が「自分の子どもを何とかしたい」と
 思われるので、私たちにコンタクトをとってくるのです。

 実際のところ、
 子どもが不登校や引きこもりに陥っていても、
 子どもを放置している親もいます。

 そうした意味では、親が一生懸命にならないと、
 子どもは変わらないといえます。

 私たちは、私たちを訪ねてくる保護者の
 その気持ちをくみとって、
 子どもたちのために、全力で活動を行っています。
 

今後の活動方針について


−今後は、どのような活動を目指されていますか?

 まず、来年度からの活動についてですが、

 「人・社会に役立つ活動」をテーマに、
 様々な活動に取り組んでいきたいと思っています。

 @発展途上国支援(カンボジア)

 A障がい者支援

 ・「作業所で広島土産を制作、販売を生徒達、
  販売先を外国人とする小売業」角田雑貨店

・「作業所と企業をつなぐコーディネーター業
   『お互い様プロジェクト』」Brige Link
 

 @Aともに、豊かな日本に育ち、
 五体満足に生まれてきたにも拘らず、
 「甘え」「ワガママ」の中で育った子ども達の
 価値観を変える。という目的があります。


 また、心と体の鍛練という点での、富士山登頂。

 あとは、宮島の清掃や、
 原爆ドームでの英語ガイドにも、
 子どもたちと一緒に挑戦したいと考えます。

 1つの取組みを各自が責任をもち達成させることで、
 自分の将来にむけてそれが大きな財産になる。


 そして、将来は、
 現状の8人規模のスクールから、
 50人が余裕で入るスクールを作りたい。
 
 スクールは、純和風で、いろりと土間がある学校。
 しかも、広島市内に作りたい。



−他の条件からすると、相当な田舎をイメージしたのですが、
 なぜ、広島市内なのですか?


 私は、子どもたちが自立していけることを目指しています。
 そして「自立」とは、
 すなわち「稼ぐこと」だと考えています。

 私自身は、田舎で稼いでいくことは、
 現状では難しいと考えています。
 そうした意味でも、スクールが都会から隔絶することなく、
 都会との接点を持てることは重要だと考えています。

 そして、スクールの子どもたちを、
 日本を担うリーダーにしていきたいのです。
 そのためには、自分が生まれた国である日本を、
 好きになってほしいと思うのです。
 その土台の上で、世界に羽ばたいてほしい。


大変と感じたことは「ない」


−これまで活動されてきて、大変だと感じたことはありますか?

 ないです。

 私自身、若いときに色々と大変だったことが多かったので、
 今、活動を通して大変だと感じることがないですね。
 様々な大変なことに対する免疫がついたのでしょう。

 これまで、子どもたちが事件を起こしたりとかは、
 もちろんありました。
 それで各方面に謝りに行ったりなどもしました。
 ただ、それを大変だと感じたことはないです。


現在、困っていることは?


−現在、活動している上で、困っていることはありますか?

 お金の面で、困ることは多いです。
 活動を広げるための資金を、どのように捻出するか。
 
 現在、月謝を頂いていますが、
 今後、子どもたちの親が経済的に苦しい事態も
 広がってくることを考えると、
 月謝以外の資金源も確保しなければなりません。

 スタッフは、専属スタッフが1名と、
 ボランティアで10人ほどといったところです。
 スタッフ不足を感じたことは、
 現状ではあまりありません。

 私は、スタッフに求めるものとして、
 「本当の意味での自立」がわかっているかどうかを、
 重視しています。

 それは、組織や誰かに依存しすぎないこと。
 ですので、働きながら頑張っていこうとしているか、
 勉強しながら頑張っていこうとしているか、
 そうしたものを重視したいと考えています。

 余談ですが、私は「自立」を考えるボーダーラインを
 「20歳」においています。

 20歳までは、働かなくても許されますが、
 20際以上は、自立して働かないといけない。
 (大学生は別ですが)


 これは、スタッフやスクールの子どもたち関係なく、
 一律にあてはめています。
 スクールの子どもたちも、20歳を超えたら、
 何らかの形で働いてもらうようにしています。

 五体健康である限り、
 どんなに心のトラウマを抱えていても、
 それでも何らかの形で働いて、
 対価を稼ぐようにしないといけない。

 そうしないと、「お金を稼ぐ」ということに対する
 感謝の気持ちは生まれないのです。
 

最後に


−最後に、このインタビューを読んでいる皆さんへの
 メッセージをお願いします。


 
 この「社会起業支援サミット2009」には、
 若い人が関心を持っているそうですが、
 
 まず、大学生などの若い人に対しては、

 「約束は守れ!」

 と言いたい。


 以前、大学生から
 「イーハートにボランティアとして関わりたい」

 ということで連絡があったので、
 アポの時間をとって待っていたのですが、
 結局来なかった、ということがありました。

 事情があったのなら、連絡すべきですし、
 嫌になったのなら、その旨伝えることが必要です。

 自分の間違いを、きちんと認めて謝ることは、
 非常に重要です。


 あと、イーハートの活動は、
 一般的には「フリースクール」と呼ばれていますが、
 こうしたフリースクールに関心のある人が、
 増えているように思います。
 
 特に、学校の教員を退職後に、
 フリースクールを行っている人が、
 増えていますが、

 こうした方々の多くは、
 子どもたちが来るのを、ただ待っている。
 そんなケースが多いです。

 実際のところ、フリースクールには、
 子どもたちは100%やって来ません。
 電話1本あれば、こちらから出向かないといけない。
 
 そうした意味では、フットワークの軽さが必要です。
 それ以上に、子どもたちの全てを受け止めるだけの
 「覚悟」が問われます。



 そして、1番必要なことは、
 保護者自身の「自己成長」です。
 
 本当に大切なことはなにか?
 もう一度再確認する必要があります。
 我が子のことを心から受け止めていますか?


   
 
−本日は、お忙しい中、本当にありがとうございました! 

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