「ひろしま社会起業支援サミット2010」
を開催しました!

・日時:2010年6月27日(日)
・場所:広島経済大学 立町キャンパス
 (市電「立町」からすぐ)

・参加費:無料

 当日の様子等がわかる「事業報告書」はこちらから!
hiroshimasocialsummit2010_report.pdf

2015年10月08日

そもそもイノベーションってなに? −2−




「そもそも『イノベーション』ってなに?」を考えるシリーズ。

今回からしばらく、
イノベーションの言いだしっぺであるシュンペーターについて、
ふれていくことにします。


○シュンペーターは「新結合の5つの場合」について、
1ページしか書いてない



そんなわけで、まずは、

シュンペーター『経済発展の理論(上)』から、
イノベーションについて考えてみたい。

http://amzn.to/1iU0FRr

(岩波の『経済発展の理論(上)』では、
シュムペーターとなってますが、
以後、シュンペーターで通すことにします)

で、岩波本では、
イノベーションは「新結合」と訳されていて、

「イノベーション=技術革新、じゃないんだよ」

というお話のネタで、よく使われます。

そんな「新結合」ですが、
シュンペーターは、次の5つを挙げてます。
(『経済発展の理論(上)』P183より)

<新結合の5つの場合>

(1)新しい財貨

「すなわち消費者の間でまだ知られていない財貨、
あるいは新しい品質の財貨」

※ここでの「財貨」は「商品」と置き換えた方が、
しっくり来ると思います。

(2)新しい生産方式

「実質上未知な生産方式の導入」
「これはけっして科学的に新しい発見に基づく必要はなく
また商品の商業的取扱いに関する新しい方法をも含んでいる」

(3)新しい販路の開拓

「従来参加していなかった市場の開拓」
「ただしこの市場が既存のものであるかどうかは問わない」

(4)原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得

「この供給源が既存のものであるか(中略)
あるいは始めて作り出されねばならないかは問わない」

(5)新しい組織の実現

「独占的地位(たとえばトラスト)の形成
あるいは独占の打破」


……これを並べ立てただけでも、
なかなか示唆に富む内容ですね。

シュンペーター的とらえ方で言えば、
技術とイノベーションがからむのは、

上記の定義の(1)しかない。

(2)は、

「科学的に新しい発見に基づく必要はなく」と、
わざわざ断りが入っています。

やっぱり、

「イノベーション=技術革新、じゃないんだよ」
となるわけです。
こんな、新結合の5つの場合ですが、
個人的にポイントなのは、

シュンペーターは、この5つの場合について、
これ以上、基本何も語ってない。

ふつう、この手の定義を語ったら、
事例を書くとか、補足説明をするとか、
やりそうなもんなのですが、

ホントに、この5つの場合について、
これ以上何も語ってないんです。

この5つの場合を述べた直後、

「ところでこのような新結合の遂行にともなう
諸現象にとって、…」

と、いきなり話が変わってる。

何だよ、「ところで」って!



○シュンペーターが新結合について、
本当に語りたかった2つの前提と3つの特色




新結合の5つの場合について、
ほんの1ページ(P183)しか、
語っていないシュンペーター。

じゃ、シュンペーターは、
新結合そのものについて、
1ページしか語ってないのか?

もちろん、そんなことはありません。

新結合に関連して語っているページは、
私がチェックした限り、

「第二章 経済発展の根本現象」の、
二と三の箇所にわたります。

ページで言えば、P180〜P248。
60ページ近く語ってることになります。

じゃあ、シュンペーターは、
新結合について、何を語りたかったのか?

個人的にポイントを抜き出すと、

それは以下の2つの前提と、
3つの特徴に分けることができます。

<新結合の2つの前提>

1.新結合は生産者主体
2.新結合で大事なのは「どう遂行するか」であり、
新結合を「どう発見、発明するか」ではない

<新結合の3つの特徴>

1.新結合とは旧結合の打破
2.新結合には銀行の役割が不可欠
3.新結合には遂行者としての「企業者」が不可欠

…次回以降、これらについて、
ふれていくことにします。




※この記事は、P-SONICのHP記事より転載しております。
http://www.psonic.org
posted by ccc_summit_hiroshima at 13:09| Comment(0) | 社会起業トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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