「ひろしま社会起業支援サミット2010」
を開催しました!

・日時:2010年6月27日(日)
・場所:広島経済大学 立町キャンパス
 (市電「立町」からすぐ)

・参加費:無料

 当日の様子等がわかる「事業報告書」はこちらから!
hiroshimasocialsummit2010_report.pdf

2015年03月24日

クラウドファンディングには初期投資する覚悟が不可欠




以前紹介した「ためまっぷプロジェクト」

クラウドファンディングサイト「READYFOR?」での
クラウドファンディングにて、
見事、130万円もの寄付を集めることに成功しました。

tamemap1

https://readyfor.jp/projects/tamemap/

 

「クラウドファンディング成功の秘訣は何か?」

そのヒントを探るコーナー。

今回は、インタビューの内容を元に、
クラウドファンディング成功の秘訣を分析していきます。

インタビューの内容から、
個人的にポイントをまとめてみると、
以下の3つになろうかと考えています。

1.「130万円の資金調達の経費が300万円」をどうとらえるか
2.「3:4:3」の法則
3.協働のための「7つの習慣」の観点から


○初期投資する覚悟と備えがないと成功しないのは、
クラウドファンディングも起業も同じ



まず考えたいのは、第一の観点

「『130万円の資金調達の経費が300万円』を
 どうとらえるか」

ともすると、次のように考えてしまいそうに、
なりませんか?

・要するに、約170万円の赤字だから、
 資金調達できたとしても、意味がないのでは?

・クラウドファンディングなんかせずに、
 130万円自費でポンと出した方が、
 安上がりで済んだのでは?


このことを考える上においては、
さらに3つの観点を踏まえるのがよいかと。

1-1.クラウドファンディングは「起業でいう初期投資」
1-2.お金を得るにはお金を必要とする
1-3.「足で稼ぐ」費用を最小化できる地政学的ポイント


クラウドファンディングは、
NPOがやるにせよ、個人や少人数でやるにせよ、
基本、「スタートアップ」のタイミングで、
行われることが多いですね。

個人や少人数でやるクラウドファンディングは、
たいてい

・モノをつくろうとしているので、資金を集めたい

といったカテゴリーですよね。

 そして、「スタートアップ」である以上、
 基本、現物は存在しない(あって試作品)。

 いわば、夢とか想いとかビジョンとかを、
 形にするために行う。

これは、通常の起業でも、
全く変わりません。

一般的に、起業の際に必要なのは、
「会社設立時にかかる資金」と「初期の運転資金」になります。

”起業時に必要な2種類の資金"
http://www.kigyo-to-go.jp/howmuch01.html


「会社設立時にかかる資金」というのは、

会社設立費、オフィス賃貸の初期費用、
オフィス家具の購入費(リース含む)、
OA機器や事務用品の購入費 など


「初期の運転資金」は、

人件費やオフィスの賃料、
電話代やインターネット料金等の通信費、
広告宣伝費やHP運用費や交際費等の営業経費、

その他には、仕入れや借入の返済、
専門家に仕事を依頼していれば顧問費、
コンサルティング費 など。


ためまっぷプロジェクトの場合、
話を聞く限りにおいて、
ほとんど営業経費(交通費)という印象を受けます。

 いわば、起業の前段階において、
 見込み客集めと、商品のヒアリング&フィードバックに、
 相当額投資した、という形だといえます。

清水代表の場合、
起業スタートアップに携わった経歴もあるため、
そのあたりの初期投資の必要性も、
十分理解されているといえるでしょう。


○「お金を得るにはお金を必要とする」という事実から
目を背けてはいけない



続いて押さえておかないといけないのは、

 「お金を得るにはお金を必要とする」という、冷徹な事実。

「何か革新的(と自分で思っている)な、
ビジョンなり商品なりを発表しさえすれば、
どこからともなく、お金が集まってくる。」

「社会的課題について、
切実に訴えれば、
どこからともなく、お金が集まってくる。」


な〜んてわけは、ないですよね。

結局、まずは自己資金で広告、営業を行わないと、
何もはじまらない。

起業の場合だと、当たり前すぎるこの事実も、
なぜか「いいこと」の場合だと、
みんな、この事実を忘れてしまう。

「自分たちがやっていることは社会のためになることだから、
なにも言わなくても、みんな支援するのが当たり前。」

「あなたのやっていることは社会のためになることだから、
ボランティアで(中抜きせずに)やるのが当たり前。」

 そんな勘違いをしている人が、
 まだまだ多いように思えます。

なんででしょうかね?


○「足で稼ぐ」費用を最小化できる地政学的ポイント2点


最後に、

「足で稼ぐ」費用を最小化できる地政学的ポイントについて。

これは、完全に余談です。

ためまっぷ・清水代表の場合、
実際のところ、広島にはそこまで人脈がなかった上に、
これまでの人脈が、千葉や埼玉にあり、

「足で稼ぐ」と、
交通費がどうしてもかさんでしまう。

そう考えると、
「足で稼ぐ」費用を最小化できる地政学的ポイントは、
次の2点にあることがわかります。

A.生まれも育ちも地元で、人脈が地元に集中
B.地元が東京近辺だとなおよい


Aは、ためまっぷ・清水代表の事例をみれば、
うなずけるかと思われます。

Bについては、
たとえば大企業にスポンサーをお願いするとなったら、
たいていの大企業は東京に本社、
または主要オフィスがある。

大企業関係者を地元に呼びつけるなんて、
できるわけがない以上、
自分が、東京に行ってプレゼンするしかない。

そうでなくても、大都会には、
ヒトもモノもカネも情報も、
一極集中している以上、

そこにアクセスする方が、
効率がいい、というのは間違いない。

まぁ、これは、

「ないものねだり」という側面もありますが、

それ以上に、あまり好かれない
考え方ではあるでしょうね。

「都会から地方へ」的な風潮が、
NPO業界には確実にあるので、

そうした風潮からしたら、
これは不都合な真実には違いない。
逆を言えば、

「生まれ育った都会から、
地方にIターンして起業」

というのは、
それだけ茨の道であることは、
間違いないですね。

次回は、第二の観点である、
「3:4:3」の法則についてふれます。



※この記事は、P-SONICのHP記事より転載しております。
http://www.psonic.org
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2015年03月04日

「ためまっぷプロジェクト」清水義弘代表インタビュー 〜クラウドファンディング成功の秘訣編〜



以前紹介した「ためまっぷプロジェクト」

クラウドファンディングサイト「READYFOR?」での
クラウドファンディングにて、
見事、130万円もの寄付を集めることに成功しました。

tamemap1

https://readyfor.jp/projects/tamemap/

 

「クラウドファンディング成功の秘訣は何か?」

そのヒントを探る、

「ためまっぷプロジェクト」の清水義弘代表インタビュー。

第1回は、「ためまっぷプロジェクト」はじまりの物語でした。
第1回をご覧になっていない方は、最初にこちらから。

第2回は、いよいよ、
「ためまっぷプロジェクト」クラウドファンディングについてです。
あと、現時点での今後の展望も、軽く伺っています。

先に結論を言ってしまえば、
テクニック的なお話はほとんどありません。

 基本は「足で稼ぐ」。
 これにつきます。

 
○クラウドファンディングといえども、基本は「足で稼ぐ」


−そもそも、清水代表はクラウドファンディングについて、
 どこで知ったのですか?


市民活動団体、NPOの資金調達に興味を持って、
インターネットで調べていたら、

日本ファンドレイズ協会のことを知り、
そのイベントに参加して、
クラウドファンディングのことを知りました。

※jfra 〜日本ファンドレイジング協会〜

http://jfra.jp/


−クラウドファンディングに取り組むに当たって、
 当初から意識していたことはありますか?


まずは、ためまっぷプロジェクトについて、
どれだけの人が理解、共感、支援してくれるのか。
そこを知りたい、と思っていました。

プロジェクトチームを2014年5月に立ち上げたのですが、
みんな社会人なので、
コミットできる範囲には限界がある。

「動くのは、自分が責任を持って動こう!」

という意識はありました。

そのためにも、まずは、
公民館を巡って、チラシの配布について、
現状を自分の目で確認するところからはじめました。

そのあと、本格的にクラウドファンディングの準備。
READYFOR?に載せる文書、ギフトについて、
数ヶ月悩んで、準備しました。

それでも、最初のうちはわかりにくい文章で、
現地説明会を平行して開催する中で、

「説明会に参加して、はじめて言いたいことが分かった」

という方も少なからずおられました。
そうした方からFacebookでフィードバックを頂き、
文章を修正していきました。


−今のお話を通して、またFacebookの投稿を見ても、
 とにかく広島〜千葉、東京間を積極的に動いて、
 足で支援を集めたという印象があります。

 その間の交通費等は、クラウドファンディングにて、
 経費として扱う予定ですか? それとも別枠?

これは別枠ですね。
去年1年間で、貯金を300万円使いました。
これまでの仕事で、貯金はまだもう少しあるのですが。

多くの支援者も、
今後の持続可能性については心配されていて、

「いかに事業化するか」について、
様々にアドバイスを頂きました。

一方で、NPO関係者の方からは、
自治体との協働というアドバイスを頂きました。


−それにしても、300万円は多いですね。


個人的には、少なくとも、

自分の人生の1割は、
 他の人のために使っていいのではないか。

そう思っています。
お金だけではなく、時間やその他もろもろ。

ただ、私が会ってきた、
市民活動、NPO、社会福祉法人の方は、
人生の1割どころか、全てといっていいほど、
他の人のため、社会のために捧げているといっても、
過言ではない人もいました。

そうした先輩方に比べると、
まだまだ甘いのでしょうね。


 支援はIT企業時代からの知り合いが多いですか?


SE時代のつながりには、
ほとんど支援を求めていません。

親族はもちろん、
以前からの友人に加え、

JCでのつながりからの支援が、
以前からのつながりの大半ですね。

そういったつながりの中には、

「何やってるかはよく分からないけど、
 清水さんだから支援する」

そんな人もいましたね。

ただ、個人的には、
ためまっぷのコンセプトを支援して欲しいので、
微妙な気持ちだった、というのが率直なところです。


ためまっぷのコンセプトについては、
以前からのつながりでも、理解者は出てくれました。

何より、コンセプトに共感して、
今回のクラウドファンディングで、
初めてつながりを持てた人も一定数いたのが、
非常にうれしかったですね。


○まず相手のために何かする


−今後、クラウドファンディングをしようとする、
 団体に対して、アドバイスはありますか?


精神論的な話では2点。

 第1は「まず、相手のために何かする」
 第2は「オープンハート」


もちもちの木の場合も、
まずはPCサポートなどのボランティアをした土台の上で、
場所などの支援を頂いています。

あとは、ライオンズマンションや他社会福祉法人など、
他の団体の活動に参加し、手伝った土台があったので、
支援を頂いた、というのもあります。


「オープンハート」については、
情報開示というレベルだけではなく、

自分が何を考えているかを、
 包み隠さずに相手に話す。

そうして初めて、
相手から共感されるものがあります。

テクニック的な話では、

・NEVERまとめを有効活用すると、
 「ためまっぷ」が検索上位に表示されやすい

といったものがあります。
ただ、私の場合、

 「とにかく足で動く」がモットーでしたので、
 テクニック的な裏技は、ほとんどありません。 


○今後の展望


−今後、「ためまっぷプロジェクト」の展望は?


まずは、全国キャラバンですね。
今回のクラウドファンディングで得た資金も活用します。

この「ためまっぷプロジェクト」が、
特定地域でのみ活用されるものではなく、
全国レベルでニーズが求められていることを確認したい。

そして、「ためまっぷプロジェクト」を、
全国レベルで広げたい。

何より、全国キャラバンを通して、
全国で活動されている方、すごい方を知って、
お会いしたくてたまらない。

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インタビューはこれでおしまい。

次回は、インタビュー内容をベースに、
クラウドファンディング成功の秘訣について、
いろいろ踏み込んで考えてみたいと思います。

インタビューは、かなり熱い内容だったと思いますが、
次回は私の考察になりますので、
いつもの冷めたトーンになります。




※この記事は、P-SONICのHP記事より転載しております。
http://www.psonic.org
posted by ccc_summit_hiroshima at 20:01| Comment(0) | 社会起業家インタビュー(2015) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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